ヘブンアーティスト

合格証書。

-ヘブンアーティストとは 審査により選定したアーティストにライセンスを発行して、公園や地下鉄の駅など、公共施設の一部を活動の場として提供することによって、 「街のなかにある劇場」として都民が気軽に芸術に親しむことができ、アーティストと観客との交流をとおして芸術文化を育む場としていくものです。(東京都サイトより) 

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2002年に新設された東京都の制度です。大道芸にお上が介入するのはどうかと賛否両論あったに違いないところですが、そもそもは上野公園での混乱した大道芸状況の交通整理と、観光名物としての有効活用を、大道芸関係のえらい人が当時の都知事に個人的に提案したのが起源、とどこかで読んだ記憶があります。公園を管理するのは東京都建設局であるため、そこに文化行政的な制度を新たに乗せるにはトップダウンしかなかったものと想像されます。 

許可されている活動場所は上野公園・井の頭公園(吉祥寺)など、ほぼ都立公園その他の都有地であり、駅前で活動できるような制度ではありません。中心地と思われる上野公園は、美術館・博物館・動物園を訪れる内外の観光客で大変賑わっています。このため出演希望者は上野公園に集中しており、園内7箇所ある活動ポイントは大半の時間枠が埋まっています。毎月1回の電話予約はつながりにくいことで知られており、出演希望者にとって負荷の非常に大きい月例行事です。なお、上野公園以外の活動場所には正直かなり閑散とした公園もあり、東京都さんとしてはこうした他の都有地の(ローコストな)活性化も狙っているのでしょう。

パフォーマンス部門と音楽部門があり、毎年6月ごろに募集をしています。音楽部門の合格者は純邦楽やワールドミュージック系が主で、フォーク弾き語り系やロック系はほとんど合格していません。登録は無料であり、合格者には東京都のマークが一面に描かれた投げ銭箱が支給されます。資格は1年ごとに更新(継続)されますが、年間1回以上活動することが更新の条件とされており、失効させてしまうグループも結構あるようです。

運営は東京都生活文化局であり、こちらの監査資料?に載っているのが年間の予算のようです(年間3千万円強)。うち都主催イベントの事業費は2600万円程度と、出演者への出演料以外の部分にも結構かかっている模様です。通常時の実動スタッフは2名の都職員さんが兼務とのこと。

この制度が始まることになった2002年、当時すでに井の頭公園(吉祥寺)で7年以上活動していた我々としては死活問題だったので、これのオーディションの時は緊張しました。しかもその後、この資格があっても井の頭公園では「打楽器・管楽器」が演奏できないことになってしまい、結局2005年以降の我々の活動の拠点は上野公園に移行して、「井の頭公園のジャズバンド」としてのアイデンティティーは失われました。

上の「合格証書」は、これを証明書とみると「みごと合格」との価値判断の語が蛇足気味です。地方上級公務員さんたちの言語感覚ではこれが普通なのでしょうか(あるいは都知事自ら起案したとみるのが自然かも)。選考は書類(ビデオ)審査とオーディションの2段階なので、オーディションに合格した点のみを殊更に証明する趣旨も不明です。これとは別にライセンスカードも発行されているので、この合格証書自体は単なる記念品、あるいはイベント性の演出の小道具といった位置づけかもしれません。

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ジャズボイラーズ - The Jazzboilers

月 に 一 度  公 園 で ジ ャ ズ  や っ て ま す

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